CASE

静岡県浜松市 T様邸
シンプル
動画あり 解説あり
今回のお施主様は、20代のご夫婦とお子様の3人家族。家づくりの始まりは、今の自分たちの等身大の暮らしを大切にしながら、将来にわたって誇れる場所を作りたいという想いでした。場所は浜松市中央区、60坪のゆとりある敷地。しかし、お施主様が選んだのは、あえて建物の面積を30坪以下に抑えるという選択でした。それは予算を賢くコントロールしながら、庭や駐車場、そして住宅の「質」を極めるための、前向きな決断でした。


アパート生活の中で感じていた悩みや、新居で叶えたかった生活のワンシーンには、お施主様のこだわりが凝縮されています。
片付けが苦手でも、美しく暮らしたい
リビングに服や荷物が散らかるのを防ぎ、常にモデルハウスのようなスッキリした空間を保ちたい。
趣味のサッカーを家族で楽しみたい
広い庭でボールを蹴り、室内では大画面でサッカー観戦に没頭できる環境。
面積以上の邸宅感がほしい
コンパクトな平屋風の落ち着きと、周囲を圧倒するような立派な外観を両立させたい。
コンパクト=寂しいという既成概念を覆し、29坪なのに、まるで豪邸のようなゆとりと機能性を感じられる暮らし。それが、新しい家で実現したかった理想の姿でした。

お施主様がエスコネクトを選んだ最大の理由は、私たちの設計の意図と誠実な提案に共感いただいたことでした。
「ただ窓をなくして『デザイン住宅です』と謳うのではなく、光の入り方や中での過ごしやすさを計算し尽くした提案に驚きました。私たちのライフスタイルを細かく聞き取って、想像以上の図面にしてくれたんです。予算についても、坪数を抑えることで生まれる余裕を教えてもらい、安心して任せることができました」
29.3坪という数字を疑いたくなるほどの邸宅感。建築家が仕掛けた視覚のマジックと生活の仕組み化を紐解きます。
この家全体のコンセプトは、邸宅としての品格と、無意識に整う暮らしの両立です。建物をL字型に配置し、正面から見える顔(ファサード)」の面積を広げることで、実際の坪数以上のどっしりとした存在感を演出。同時に、内部では仕組みによって片付けを不要にする動線を組み込みました。


正面から見た際、グレーの吹き付け(ジョリパット)、ブラックのアクセント、レッドシダーの天然木という3つの素材を緻密なバランスで配置。 あえて雨樋を裏側に隠し、気になる線を徹底的に排除することで、建築としての美しさを際立たせました。L字型の形状により、室内からも自分の家が視界に入るため、住んでいる側も常に大きな建物の中にいるような充足感を得られます。


日常の暮らしやすさを劇的に変えるのが、玄関から直結した洗浄ルートです。
・玄関からファミリークロークへ直行
靴を脱ぎ、コートを掛け、そのまま服を脱ぐ。
・脱衣室/お風呂へ
外の汚れをリビングに持ち込まず、その場でリセット。
・1階で完結する洗濯・収納
脱いだ服はすぐ洗濯機へ。乾いた服もその場のクロークへ。
この仕組みがあるため、リビングに脱ぎっぱなしの服が散らかることはありません。片付けが苦手な方こそ恩恵を感じる、最短距離の家事・生活動線です。

お施主様が大好きなサッカー観戦を中心に据えたLDK。キッチン、ダイニング、ソファ、どこに座っていてもテレビが見える一直線の配列にこだわりました。 一方で、テレビの裏側には広大な隠しおもちゃスペースを確保。子供がどれだけおもちゃを広げて遊んでも、リビング側からは一切見えず、サッカー観戦に集中できる環境を整えています。
29坪というサイズは、決して妥協ではありません。 設計の力で邸宅感を高め、動線の工夫で暮らしの質を向上させる。 それは、自分たちの本当に大切にしたいことに予算を集中させた、最高に贅沢な家づくりの形です。
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