CASE

愛知県豊橋市 A様邸
クール シンプル
動画あり
旗竿地の奥という周囲を建物に囲まれやすい条件に対し、建築家はフロアを下げる・吹き抜けるという立体的な操作を提案しました。 29坪の常識を覆すため、あえて1階リビングの床を一段下げる(ダウンリビング)ことで天井高を確保し、さらにロフトまで続く巨大な吹き抜けを配置。横の面積ではなく、縦のボリュームを最大化することで、周囲の視線を遮りながら圧倒的な開放感を手にする住まいを構築しました。



最も特徴的なのは、リビング・2階・ロフトを一つの空間としてつなぐ吹き抜けとインナー階段です。家族のつながりを感じたいという要望に対し、単に壁をなくすのではなく、黒のスチール手すりと木製踏板による視線が透ける階段を中央に配置。1階から最上部のロフトまで視線が突き抜けることで、実際の坪数からは想像できない大空間を創出しました。1階と2階の壁紙を同色で統一した垂直の連続性も、空間を広く見せる建築家のテクニックです。

日常の暮らしやすさに直結するのは、建物の奥深くに配置された中庭です。 周囲を隣家に囲まれる旗竿地において、道路側に大きな窓を作ってもカーテンを閉め切る生活になってしまいます。建築家は、外に対しては閉じ、中庭に向けて大きな開口部を設けることで、外部の視線をシャットアウト。間接照明と中庭からの自然光を緻密に計算し、24時間ホテルライクな静寂と明るさが共存するLDKを実現しました。

生活感を抑えたいというホテルライクな要望に応え、キッチンはグレートーンのL型シンク一体型を採用。 作業スペースを広く確保しながら、ダイニングとデザインを統一することで、家具のような佇まいを実現しました。見せたくない家電は隠しつつ、お気に入りのアイテムを飾るオープン棚を設けることで、ミニマルな中に家族の温かみが宿る空間になっています。
毎朝の気分を高める洗面空間には、マットブラックの水栓とシックなボウル、そしてタイル壁を照らす間接照明を惜しみなく投入。 29坪というコンパクトな家だからこそ、こうした一箇所ごとの質感を極限まで高めることで、家全体のランクを底上げする建築家の意図が込められています。
29坪・旗竿地という制約を、ダウンリビングと巨大な吹き抜けによって唯一無二の開放感へと昇華させたA様邸。 周囲の視線を気にせず光を楽しめる中庭や、家事動線とデザインを両立したL型キッチンなど、随所に暮らしの質を落とさない工夫が光ります。 面積の限界を設計力で突破し、家族の気配と上質な時間がゆるやかにつながる、まさに建築家マジックが結実した一棟です。
OTHER
イベントやモデルハウスの見学予約、
家づくりについてのご質問は
お気軽にご相談ください。