エスコネクト

STAFF BLOG

2023.05.13

注文住宅の断熱性を示すUA値や断熱等級とは?浜松市のUA値も解説します!

S.CONNECT

S.CONNECT

住宅 断熱イメージ注文住宅を建てようと思ったとき、快適に過ごすためにこだわってほしいのが、家の性能部分。目に見えない部分なので、なかなかピンとこない方も多いと思います。一年を通して暑さや寒さを感じにくく心地の良い家は、断熱性能に優れています。今回は、快適な家づくりにおいて外せないポイントの「断熱性」について詳しくご紹介しましょう。


【目次】

注文住宅を建てるときに必要な断熱等級とは
断熱等級を高くするメリットとデメリット
静岡県浜松市・湖西市、愛知県豊橋市の地域情報
高断熱でデザイン性に優れた家づくりはエスコネクトにお任せ!

 


注文住宅を建てるときに必要な断熱等級とは

断熱材が付いた家の夏と冬のイメージ夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすために必要な住宅の性能に「断熱性能」があります。断熱性能とは「外気の温度を家の中に入れないように遮断する」性能のことです。室内の温度は、外気温に大きな影響を受けます。そのため断熱性能が高い家ほど、室内外の熱の行き来が遮断され、一年を通して快適な室温が保てるのです。

この断熱性能については国土交通省が省エネ基準の指標を出して、基準値や等級が決められています。

断熱等性能等級について

断熱性能には、「断熱等性能等級」という省エネ性能を示すランクで区切られた基準があります。これは国土交通省が制定する「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の中で定められたものです。

等級7

暖冷房使用時に発生する一次エネルギー消費量の約40%が削減可能な性能。(HEAT20/G3相当レベル)

等級6

暖冷房使用時に発生する一次エネルギー消費量の約30%が削減可能な性能。(HEAT20/G2相当レベル)

等級5

ZEH基準相当レベル。

等級4

次世代省エネ基準といわれ、これまでの品確法では最高水準だった。

等級3

一定レベルの省エネ性能をもち、新省エネ基準と呼ばれてきた。

等級2

約40年前の基準のため、省エネレベルは低い。

等級1

上記以外

等級が高いほど、断熱性能が高いことを意味します。最近までは、等級4が最高レベルでしたが、現在では、最高レベルは7です。等級5・6・7は2022年に新設されました。国が掲げた「2050年の住宅脱炭素化」に向けて、より高い断熱水準が必要となったためです。断熱等性能等級は、必要なUA値が定められています。

UA値とは

UA値とは、外皮平均熱貫流率といい、「室内から外へ出ていく熱量」を数値にしたものです。数値の基準は、国土交通省が省エネ基準の指標を示しています。日本は南北に長く、気象状況が異なるため、全国を8つの地域に分けて数値を設定。数値が小さいほど断熱性能が高く、外に熱が逃げにくいことを示します。

建築物省エネ法とは

建築物省エネ法とは、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」のことです。建築物省エネ法では、住宅やビルなどの建物の性能、省エネ性能に関して省エネ基準を設けています。

下記が省エネ基準のUA値です。

1地域 2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 8地域
0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87

ZEHとは

ZEHとはnet Zero Energy House(エネルギーの収支をゼロ以下にする家)の略です。

太陽光発電などを活用してエネルギーを創り出し、家庭で消費するエネルギーをゼロ以下にすることを目標としています。省エネ基準よりも断熱性能が高く、厳しい基準です。

1地域 2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 8地域
0.4 0.4 0.5 0.6 0.6 0.6 0.6

HEAT20とは

HEAT20とは、20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会の略称です。

省エネ基準やZEHよりも厳しい基準が設定されています。2020年10月に国が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」で脱炭素に向けた取り組みが始まったことから、設定された基準です。

冬に室内で過ごす室温を10℃〜15℃以上に保つために必要とする断熱性能を基準とし、地域区分の他に、室温別にグレード分けがされていています。HEAT20のグレードとUA値は以下の数値です。

1地域 2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 8地域
G1 0.34 0.34 0.38 0.46 0.48 0.56 0.56
G2 0.28 0.28 0.28 0.34 0.34 0.46 0.46
G3 0.2 0.2 0.2 0.23 0.23 0.26 0.26

G1

地域区分1~2において室温がおおむね13℃を下回らない性能、3~7地域においておおむね10℃を下回らない性能

G2

地域区分1~2において室温がおおむね15℃を下回らない性能、3~7地域においておおむね13℃を下回らない性能

G3

地域区分1~2において室温がおおむね16℃を下回らない性能、3~6地域においておおむね15℃を下回らない性能、7地域においておおむね16℃を下回らない性能

これから注文住宅を建築する場合は、最低でもHEAT20G2基準をクリアした家づくりを進められると、長く快適に過ごせる家に近づくでしょう。

>>断熱性能による光熱費の違いについて、詳しい情報はこちら

断熱等級を高くするメリットとデメリット

住宅のメリットとデメリット 背景が葉っぱ断熱等級が高ければ高いほど快適に過ごせ、省エネ効果が高いため光熱費の削減にもなります。等級が高ければ得られるメリットの他に、デメリットにはどのようなことがあるのか見ていきましょう。

断熱等級の高い家のメリット

メリットとチョークで書かれた黒板断熱等級が高い家の大きなメリットは省エネです。断熱性能が高ければ、外気の影響をあまり受けません。夏は冷房による涼しさを、冬は暖房による暖かさを外に逃しにくくなります。少しの冷暖房で部屋が快適に過ごせるようになり、エアコンの使用量が減ると光熱費の削減ができて、省エネ効果が高まります。

また、家の中を一定の温度に保つことから、急激な温度変化で発生するヒートショックなどの事故を防げます。

また、国の基準を満たす省エネ住宅を建てる(購入)する場合、住宅ローン減税の控除額の拡大や、「こどもエコすまい支援事業」「ZEH補助金制度」などが利用できる場合も。金銭面で優遇措置があるのは魅力的ですね。

断熱等級の高い家のデメリット

デメリットとチョークで書かれた黒板断熱等級が高い家のデメリットは、やはり建築費用が高くなることでしょう。断熱等級を上げるために、断熱性の高い素材や設備を使用する必要があり、一般のものよりグレードの高いものを選ばなければなりません。

だからといって初期費用を抑えて断熱等級の低い家を建ててしまうと、快適さを求めて断熱等級を上げようとするときにはリフォームが必要となります。そうなると、初期費用より総額が高くなることも。断熱性能が高ければ光熱費の削減もできるため、費用については長い目で見て考えてみると良いでしょう。

静岡県浜松市・湖西市、愛知県豊橋市の地域情報

岩屋緑地から見える豊橋市の街並み注文住宅を建てるときに、住むエリアの地域情報は気になるところ。浜松市・湖西市・愛知県豊橋市エリアの気候や断熱性能の地域区分についてご紹介します。

3市のエリアや気候について

静岡県の西側に位置する浜松市・湖西市、愛知県の東側に位置する豊橋市は、西から順に豊橋市、湖西市、浜松市と並んでいます。豊橋市は三河湾、浜松市と湖西市には浜名湖があり太平洋に面したエリアです。

3市とも気候は似ており、夏は雨が多く、冬は乾燥する典型的な太平洋気候となっています。

浜松市の気候

気象庁が発表している1991~2020年の平年値データでは、年間平均気温は16.8℃です。2.4℃(1月)が年間で最も低い平均気温、31.8℃(8月)が年間で最も高い平均気温となっています。年間降水量は1843.2㎜で、平均年間日照時間は2237.9時間と全国でもトップクラスです。なお、湖西市は、浜松市と隣接しているため浜松市と似ている気候と考えて良いでしょう。(気象庁1991~2020年平年値データ)

>>浜松市の住みやすさについて、詳しい情報はこちら!

豊橋市の気候

気象庁が発表している2006~2020年の平年値データでは、年間平均気温は16.3℃です。1.9℃(1月)が年間で最も低い平均気温、31.5℃(8月)が年間で最も高い平均気温となっています。年間降水量は1651.3㎜、年間平均日照時間は2293.8時間とこちらも全国トップクラスです。(気象庁2006~2020年平年値データ)

浜松市・湖西市、愛知県豊橋市の基準UA値

断熱性能を示すUA値は、断熱等級によって様々な基準があります。浜松市・湖西市・豊橋市エリアの断熱性能の地域区分について見ていきましょう。

浜松市・湖西市 豊橋市
UA値・地域区分 6 7
HEAT20 G3 0.26 0.26
HEAT20 G2 0.46 0.46
HEAT20 G1 0.56 0.56
ZEH 0.6 0.6
2016年省エネ基準 0.87 0.87

 

浜松市、湖西市、豊橋市は、地域区分は違いますがそれぞれの基準となるUA値は同じでした。数値が小さくなるほど高断熱となり快適な室温を保てます。国が推奨する高断熱の省エネ住宅を建てるなら、初期費用は高くなりますが、長く住み続けることを考えてHEAT20、G2グレードを目指すのが良いでしょう。国の基準を満たした場合は、さまざまな補助制度が利用できます。補助制度をうまく活用して快適な家を手に入れましょう。

高断熱でデザイン性に優れた家づくりはエスコネクトにお任せ!

黒いアクセントウォールのあるリビングエスコネクトのコンセプトは「建築家と建てる家」。住宅性能が高いだけでなく、デザイン性にもこだわりを持っています。家族と過ごす家が楽しい空間となるよう、ライフスタイルに合わせたプランをご提案いたします。理想の暮らしを一緒に形にしませんか?注文住宅を建てようとご検討中の方は、一度エスコネクトへお問い合わせください。

観葉植物がある近代的なカットが印象的な大きな窓の家

>>エスコネクトが建てる注文住宅のハイレベルな性能についてはこちら

【関連記事】

>>高性能住宅に重要な気密について、詳しい情報はこちら

記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行

一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師

住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。

WRITER

user image

エスコネ

S.CONNECT

湖西市・浜松市・豊橋市で、デザイン性に優れた注文住宅をお考えならエスコネにお任せください。建築家があなたの理想を叶える住まいをご提案いたします。土地探し・建て替え・新築一戸建てなど、お気軽にご相談ください。

CONTACT

イベントやモデルハウスの見学予約、
家づくりについてのご質問は
お気軽にご相談ください。