STAFF BLOG
2025.06.04
S.CONNECT
想いが、家のかたちに変わるまで。
この事例は、ご来場いただいたお客様だけにお渡ししている、密度を絞らない記録です。
公開ページでは語りきれない、25個ものご要望が一つの住まいへ束ねられていく過程を、できる限り省略せずに残しました。
ご覧いただきたいのは、完成した空間の美しさだけではなく、その奥にある「なぜ、この形になったのか」という理由です。
外界には閉じ、2つの庭へ開くこと。今も将来も1階で暮らせること。川勝先生が導いた答えをご体感ください。
家の好みも、苦手なものも、将来の暮らし方も、具体的に思い描いていた30代のご夫妻。
ご家族で過ごす時間を中心にしながら、仕事や観葉植物を楽しむ趣味の時間も大切にされていました。
アトリエやギャラリーのような静かな外観。外からの視線を気にせず、室内では庭とつながる開放感。
多くの願いを妥協なく整えたいという情熱が、この家の密度をつくっています。

「外界からは閉じられていて、家の中からは庭とのつながりを感じたい。」── お施主様のご要望より
延床38.60坪の半平屋は、LDK、主寝室、水回り、ウォークインクローゼット、和室、書斎、趣味室を1階へ集約。キッチンを中心に、主寝室から洗面、ランドリー、収納、リビングへ回遊でき、暮らしの大半が1階で完結します。
2階には子ども室と収納だけを置き、吹抜けを通して家族の気配をつなぎました。玄関脇の坪庭は見せる庭、中庭は遊び、くつろぎ、趣味を外へ広げる庭。役割の異なる2つの外部空間が、閉じた外観の内側へ光と風を届けます。

ご夫妻が託したのは、25個もの具体的なご要望。
川勝先生は、それらを個別に並べるのではなく、一つの暮らしとして結び直しました。

道路側には窓や玄関ドアを強く見せず、白い壁と天然木のエントランスで静かな佇まいをつくりました。外からの視線を遮りながら、帰るたびに木と植栽が迎える構成です。
閉じた外観の内側には、坪庭と中庭を配置。見せる庭と使う庭に役割を分けることで、プライバシーと開放感を両立しました。

外へ無防備に開くのではなく、自分たちの庭へ安心して開く。家の内外で印象が反転する設計です。

川勝先生はキッチンを間取りの中心に据え、ダイニング、リビング、中庭、和室、階段を一つの視線で結びました。どこにいても家族の様子が分かりながら、それぞれの居場所はきちんと分かれています。
木張り天井、グレーのキッチン、黒い階段、柔らかな間接照明。色と素材を絞ることで、多くの要望を受け止めながら空間全体を静かに整えました。

要望を足し算するのではなく、互いに機能する関係へ変える。密度が高くても美しい家となるための設計です。

主寝室、洗面、脱衣ランドリー、ウォークインクローゼット、LDKを回遊できるよう配置。洗う、乾かす、しまう、着替えるという日々の動作を短い流れにまとめました。
玄関にはシューズクロークを設け、坪庭を眺めながら生活空間へ入る動線を計画。実用的な移動の途中にも、光と緑が気持ちを切り替えます。

今の忙しさを軽くし、子どもが独立した後も暮らしやすいこと。時間軸まで含めて整えた1階完結型の動線です。

趣味室は中庭へ直接出られる位置に置き、仕事の合間に外へ出てリフレッシュしたり、植物を日光浴させたりできる場所にしました。趣味を暮らしから切り離さず、家族の気配ともつなげています。
主寝室は1階、子ども室は2階へ。今は家族がつながり、将来はご夫妻が1階だけでゆったり暮らせる半平屋です。

一つの時点だけに最適化せず、変化していく家族の時間を受け止めること。それが、この家に込めたもう一つの答えです。

建築家・川勝先生は、多くのご要望の奥にある価値観を、こう読み取りました。
ご夫妻には、家づくりへの明確な情熱がありました。だからこそ、要望をただ叶えるのではなく、庭、動線、趣味、将来の暮らしを一つの仕組みとして結び直す必要がありました。
外には閉じ、庭へ開く。キッチンを中心に家族と家事をつなぐ。趣味室を中庭へ開き、主寝室を1階へ置く。異なる答えが互いに作用することで、ご家族だけの優雅さを形にしています。
25個の要望を束ねた間取り、キッチン中心の回遊動線、坪庭と中庭へ開く視線。
図面や写真だけでは伝わらない半平屋のつながりを、歩くようにご覧ください。
完成ルームツアー
閉じた外観から、庭へ開くLDK、回遊動線、素材と夜の光まで。
25個の願いが形になった場面をご覧ください。








この家を一言で表すなら、「外界には閉じ、庭へ開く。1階完結型の優雅な半平屋」です。
25個の要望を一つずつ満たしながら、全体として静かで美しい住まいです。
多くの希望があるからこそ、必要なのは部屋を増やすことではなく、暮らしの関係を整えることでした。
坪庭と中庭、キッチン中心の回遊動線、1階の主寝室と趣味室。そのすべてが互いを豊かにしています。
外からの視線を遮りながら、内側では光と緑へ大きく開く。
今の家族時間を楽しみながら、将来は1階だけでも心地よく暮らす。
ご夫妻の情熱と川勝先生の読み解きが、一つの答えになりました。
完成した家だけでは見えない、設計の理由。
本ページが、建築家との家づくりで生まれる「自分たちだけの答え」を感じていただくきっかけになれば幸いです。
気になる家ではなく、あなたのための家を。
建築家との対話を通じて、まだ言葉になっていない理想を、ひとつずつ形にしていく。
それが、S.CONNECTの家づくりです。
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