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2026.09.29
塩味 隆行
現在住宅価格が高騰している原因はさまざまで、今後下がるかは断定できません。しかし購入時期を見送ることにもリスクがあるため、タイミングを慎重に見極める必要があります。静岡県浜松市での家づくりのポイントも参考に、マイホーム計画を進めましょう。

住宅価格が高騰し「今は家を買うのが難しい」と感じる方もいるでしょう。近年の価格上昇には、建築資材やエネルギー価格の上昇に加え、都市部への住宅需要の集中など、複数の要因が関係しています。特に利便性の高いエリアでは、国内外の投資家を含むさまざまな需要が重なり、限られた土地をめぐる競争が生じています。
一方、住宅価格は全国一律に上昇しているわけではありません。人口減少などを背景に住宅需要が弱まっている地域もあり、地域によって価格動向には差があります。過去の不動産バブルでは、金融引き締めや土地関連融資の総量規制などを経て、地価が大きく下落しました。現在の市場が同じ経過をたどるとは限らないため、全国的な値下がりを待つのではなく、希望する地域の価格動向や自身の資金計画を踏まえた購入時期の検討が大切です。

次に、住宅価格の今後の動向について、値上げが続いている原因とこれからの予想を見ていきましょう。
住宅価格が今後大きく下落するかどうかを予測するのは困難です。一方で、建築費を押し上げる要因が複数存在することから、短期間で大幅に値下がりするとは考えにくいのが現状です。ここでは、住宅価格が下がりにくい背景を解説します。
建築業界では、働き手の不足が住宅価格を押し上げる一因となっています。建物の完成には、基礎や内装など多くの作業が必要で、機械だけでは対応できない工程も少なくありません。そのため、必要な人員を確保できなければ工事を円滑に進めることが難しくなります。
また、現場を支えてきた職人の高齢化によって引退する人が増える一方、若い世代の担い手は十分に増えていません。人手が限られる状況では職人を確保するための費用が高まり、その分が建築費に反映される可能性があります。人材不足が短期間で解消するとは限らないため、今後も住宅価格が大きく下がりにくい要因のひとつになるでしょう。
住宅価格が下落しにくい背景には、建築資材や住宅設備の調達コストが高い水準にあることも挙げられます。住宅には木材や鉄鋼のほか、キッチン・浴室などさまざまな設備が使われており、海外から輸入されるものも少なくありません。そのため、円安になると輸入にかかる費用が増え、住宅の建築費にも影響します。
さらに、原材料の価格上昇に加えて、原油価格の高騰による輸送費の増加や、供給の不安定化もコスト上昇につながっています。特に木材や鉄鋼は住宅の土台や構造部分に欠かせないため、資材の価格が高い状態が続くと住宅価格を押し上げてしまうのです。
共働き世帯の増加により、夫婦の収入を合わせて住宅ローンを組む世帯が増えています。こうした購入力の高まりは、住宅需要を支える要因のひとつと考えられます。
さらに、富裕層や海外投資家によるタワーマンションへの需要が強まっていることも、都市部の住宅価格を押し上げる要因です。利便性の高い地域に購入希望者が集まる一方、供給には限りがあります。需要が供給を上回り、価格の高騰を後押ししています。
住宅価格が下がりにくい要因として、法改正により新築住宅に求められる性能水準が高くなったことも挙げられます。近年は、より省エネルギー性能に配慮した住まいが求められるようになり、断熱性能の向上や省エネ設備の導入、エネルギー消費に関する基準への対応が欠かせません。
高性能な断熱材や設備機器を採用するため、従来よりも材料・設備にかかる費用が増え、建築費を押し上げる可能性があります。一方で、住宅性能の向上は、冷暖房にかかるエネルギーを抑えやすく、年間を通して快適な室内環境を維持しやすいというメリットもあります。
参考元:国土交通省|2025年4月(予定)から全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられます
>>参考コラム:浜松市で注文住宅を建てるならチェックしたい高性能住宅とは?施工事例も紹介
注文住宅の価格を押し上げる要因はさまざまあるため、これから急激に下落するとは考えにくい状況です。住宅価格は今後も当面は高止まり、または緩やかな上昇が続く可能性があるでしょう。一方、少子高齢化や人口減少によって住宅購入の中心となる世帯が減ると、将来的に需要が落ち着き、価格が安定するという見立てもできます。
ただし、値下がりを待つ間に住宅ローン金利が上昇したり、住宅ローン減税の制度が変更されたりするリスクもあります。価格だけでなく、金利や制度、現在の暮らしも含めて購入時期を判断しましょう。

住宅価格が上昇を続けるなかで、予算の範囲内で後悔しない住まいを建てるには工夫が欠かせません。ここからは、住宅価格高騰時代の家づくりのポイントをご紹介します。
家づくりにかかる費用を抑える方法として、国や自治体による補助金・支援制度を確認しましょう。省エネ性能の高い住宅を対象とした補助制度など、一定の条件を満たすことで利用できる制度があります。また、住宅ローンを利用して住宅を取得する場合は、住宅ローン減税の対象になるかどうかも確認しておきたいポイントです。
住宅性能などによって借入限度額や控除内容が異なる場合があるため、家を建てる前に条件を確認しておくことが大切です。ただし、補助金や減税制度を利用するには、対象となる住宅の性能や申請時期などの要件を満たさなければいけません。住宅を建てる際に補助金や住宅ローン減税を賢く利用するためにも、省エネ性能の高い住宅を建てられる工務店選びが大切です。
参考元:国土交通省|住宅:認定長期優良住宅を取得したときに利用できる減税制度
>>参考コラム:【浜松市】住宅省エネ2026キャンペーンで受け取れる補助金を解説
家づくりの費用は、大きく「土地代」と「建築費」に分けられます。予算内で希望の住宅を建てるには、対象エリアを広げて土地代を抑えるのも手段のひとつです。駅前や商業施設の近くなど利便性の高いエリアは人気で、土地代が高額になる傾向にあります。対して、郊外のエリアであれば、同じ広さの土地を比較的低価格で手に入れられるでしょう。
浜松市では、東海道新幹線・東海道本線が利用できる「浜松駅」が位置する中央区の地価が高い傾向にあります。「2026年 地価公示価格一覧表」の一部を抜粋した、各区における住宅地の価格を見てみましょう。
| 住所 | 2026年 1坪当たりの価格(㎡) | 2025年 1坪当たりの価格(㎡) |
|---|---|---|
| 中央区神田町字中畑 | 約25.1万円(76,000円) | 約24.9万円(75,400円) |
| 浜名区細江町広岡字外平 | 約11.6万円(35,100円) | 約11.7万円(35,400円) |
| 天竜区二俣町二俣字和田 | 約12.6万円(38,100円) | 約12.8万円(38,800円) |
上記は一例ですが、中央区の地価は浜松市内でも高く、2025年時点よりも上昇傾向にあります。対して、浜名区や天竜区の地価は2025年よりも下がっている場所があります。土地取得費を抑えたい場合は、こうした地価の低いエリアも候補として比較するとよいでしょう。
>>参考コラム:浜松市で平屋向けの土地探しをするには?理想の土地選びのコツや相場を解説

住宅の形状や広さ、間取りを工夫すると、建築費を抑えられます。一般的に、凹凸が少なくシンプルな箱状の住宅は、使用する外壁の面積が少なくなるなどの理由で価格を下げやすい傾向にあります。また、必要な部屋や設備を厳選して床面積を減らすと、予算の削減を目指せるでしょう。窓の数を減らす、水回り設備のランクを下げるといった工夫も、費用を抑えるポイントです。
家づくりでは、土地代と建築費に加えて、各種税金や住宅ローンの手数料といった諸費用がかかることを忘れてはいけません。住宅ローンの融資手数料や保証料は金融機関によって価格設定が異なるため、ローンの保証内容と諸費用も比較してどこで借り入れをするかを検討しましょう。また、住宅ローンを借りる際は金利を比べて慎重に決める必要があります。
無理のない資金計画を立てるうえで重要なのが「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら無理なく返済できるか」を把握することです。現在の収入や貯蓄だけでなく、今後のライフイベントまで含めて資金計画をシミュレーションしてみましょう。また、子どもの教育資金や車の買い替えなど、将来の大きな出費はあらかじめ反映しておくことが大切です。
エスコネクトでは、資金計画などの疑問に答えるイベントを随時開催しています。「住宅価格が今後下がるか知りたい」「これ以上高騰したら、家が買えないのではないか」といった不安にもお答えします。浜松市でマイホームをお考えの方は、ぜひ一度ご参加ください。

住宅価格は高騰しており、今後も急激に下がる見込みは少ないといえます。住宅価格高騰時代の家づくりでは、ライフプランに合わせたシミュレーションを基にした資金計画が重要です。また、予算に合わせたエリア選びやプランニングを行い、補助金を利用して賢く家づくりを進めましょう。
エスコネクトは、浜松市周辺で省エネ性能の高い注文住宅を提供する工務店です。長期優良住宅の基準を大幅にクリアするUA値(外皮平均熱貫流率:断熱性能を示す値。数値が小さいほど熱が逃げにくい)を標準とし、冷暖房コストを抑えた暮らしを実現します。対象となる補助金や住宅ローン控除についても詳しくお伝えしますので、ぜひ一度ご相談ください。
>>エスコネクトの「高品質なのにお求めやすい家」の秘密とは?詳しくはこちら
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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