挽きたての豆にお湯を注ぐと、ふわりと立ち上るコーヒーの香り。 休日の朝、静寂に包まれたLDKで、お気に入りのカップを手に取る至福の時間。 視線の先には、プライバシーが守られた中庭から柔らかな光が差し込み、リビングの吹き抜けを通して2階へと穏やかに広がっていきます。
そこには、生活感という名の「ノイズ」が一切ありません。 キッチンに並ぶ調味料も、脱ぎ捨てられたコートも、無造作に置かれた鞄もない。あるのは、研ぎ澄まされたデザインと、家族の温かな気配だけ。

『家を建てるなら、生活のノイズを消したかったんです』
そう語るN様ご主人が手に入れたのは、単に美しいだけの空間ではなく、日々の疲れを癒やし、自身の心を整えるための「聖域」のような住まいでした。 今回は、ともに看護師として多忙な日々を送るご夫婦が、なぜS.CONNECT（エスコネクト）と共に理想の邸宅を築くに至ったのか。その心の変化と、建築家が導き出した「ノイズレスな暮らし」の物語を紐解きます。

【目次】

1. 「賃貸で十分」。家づくりに消極的だった本音と、転機そもそも高性能住宅とは
2. 賢者の選択。「ポテンシャルコントロール」が導き出した答え高性能住宅を建てるメリット
3. 生活感を消し去る「バックヤード動線」と「ゾーニング」
4. 完成した暮らし。「俺の城」と「中庭の自由」
5. 家は、人生を映し出す鏡

「賃貸で十分」。家づくりに消極的だった本音と、転機

N様ご夫婦は、お二方とも看護師という専門職に就かれています。夜勤もあり、生活リズムが不規則になりがちな日々。当初、家づくりに対して強い熱意を持っていたのは、奥様でした。

ご主人の本音は、実にシビアで現実的なものでした。

『正直、家なんて建てたくないと思っていました。住宅ローンの支払いや、ご近所付き合いの手間を考えると、マンションや賃貸で十分なんじゃないかと』

お二人の職場の中間地点にあるエリアの賃貸マンション。それで暮らしは完結しているし、わざわざリスクを負ってまで戸建てを持つ必要性を感じない。それはある種、現代において非常に合理的で、賢明な判断とも言えるでしょう。 「家を持つこと」自体がステータスだった時代は終わりました。機能やコストだけで見れば、賃貸という選択肢もまた正解の一つです。

しかし、そんなご主人の心を一変させる出来事がありました。

建築家の魔術に触れた、見学会での衝撃

転機は、YouTubeで見つけたエスコネクトの動画、そして実際に足を運んだ完成見学会での体験でした。
『本音で、感動しちゃったんですよね。こういう空間に暮らせるなら、家を建ててもいいかなって』

ご主人が心動かされたのは、豪華な設備や広さではありませんでした。それは「空間の使い方」そのもの。 中庭を囲むように配置されたLDK、視線の抜け、光の入り方。畳スペースや書斎コーナーが一つの空間に美しく調和し、限られた坪数の中に無限の豊かさを内包しているような設計。
『他の住宅会社さんも見ましたが、ただ四角形の部屋を組み合わせただけのような間取りもありました。悪いわけではないけれど、自分たちでも考えられそうだなと。でも、エスコネさんの家は次元が違った。マンションや建売住宅では、この空間体験は絶対に手に入らないと感じました』
「家」という箱が欲しいのではなく、「この心地よい時間」が欲しい。その想いが、ご主人の背中を強く押しました。

賢者の選択。「ポテンシャルコントロール」が導き出した答え

私たちの強みである「ポテンシャルコントロール」は、お客様が言葉にできない潜在的な要望を建築家が汲み取り、土地や予算の可能性を最大化するプロセスです。N様の家づくりにおいても、その真価が発揮されました。
期待を超えた「2つの吹き抜け」という提案。ヒアリングの際、奥様が何気なく口にされた「丸いダイニングテーブルを置きたい」というご要望。そして、ご主人が求めた「ノイズのない空間」。 建築家が提示したプランは、ご夫婦の想像を遥かに超えるものでした。
なんと、ダイニングとリビング、それぞれに吹き抜けを設けるという大胆な構成。さらに、中庭という外部空間への抜けも加わり、立体的で圧倒的な開放感が生まれていました。

『吹き抜けが2つもあるなんて、僕らは一言も要望していないんです。でも、プランを見た瞬間にワクワクして。「これなら任せて間違いない、ハズレはない」と確信しました』
お客様の具体的な要望通りにプランニングするだけなら、誰にでもできます。しかし、建築家は「なぜ丸テーブルなのか（＝柔らかな団らん）」、「なぜノイズを消したいのか（＝心の静寂）」という深層心理を読み解き、空間のボリュームや光の操作によって、その願いを最も美しい形で具現化しました。

生活感を消し去る「バックヤード動線」と「ゾーニング」

ご主人がこだわった「ノイズレス」なLDK。しかし、小さなお子様がいる家庭で、生活感を完全に消すことは容易ではありません。そこで採用されたのが、徹底した裏動線とゾーニング（空間の使い分け）です。

「散らからない」をつくる裏動線

玄関からリビングへ直接入るのではなく、シューズクローク、ファミリークローゼットを経由してLDKへと繋がるルートを確保しました。 帰宅後、靴を脱ぎ、コートを掛け、鞄を置き、部屋着に着替える。その一連の動作をバックヤードで完結させることで、リビングには私物が一切持ち込まれません。

『片付けが苦手で、鞄とかその辺に置いちゃうタイプなんです。でも、この動線なら自然とリビングが散らからない。冷蔵庫や家電も隠す収納にして、視界に入る情報を極限まで減らしてもらいました』
「片付けて」と家族に注意するストレスも、「片付けなきゃ」と自分を律するストレスもなくしたい。美しさを保つために我慢をするのではなく、自然と美しくなる仕組みをつくる。これもまた、建築家ならではの設計技術です。

家族のための「ウェルカム・ロビー」

一方で、LDKを「大人の静寂な空間」として保つために、あえて別の役割を持つ空間を設けました。それが、玄関を入ってすぐに広がる「ロビー」。ここは単なる通路ではなく、季節ごとの装飾を楽しんだり、お子様がおもちゃを広げて遊んだりできるゆとりの空間です。
『将来、子供が大きくなったらカフェスペースのように使ってもいいし、クリスマスツリーやお雛様を飾って、お客様をお迎えする場所にしたかったんです』
リビングはノイズレスに、ロビーは自由に。「散らかしてもいい場所」と「整える場所」を明確に分けたことで、お互いがストレスなく、自分らしく過ごせるように提案をしました。

完成した暮らし。「俺の城」と「中庭の自由」

完成した住まいは、ご夫婦それぞれの「居場所」が確立された、とことん贅沢な空間となりました。

ご主人のための「専用ルーム」

1階の一角には、ご主人の趣味である筋トレに没頭するための専用ルームが設けられました。

『家を建てる条件として、ジム通いを辞める代わりに、自宅に最高のトレーニング環境を作らせてもらうことでした（笑）』
トレーニングの後は、リビングで自らドリップしたコーヒーを飲む。 「家なんて建てたくない」と言っていたご主人が、今では誰よりもこの家での時間を楽しんでいます。オンとオフが切り替わる暮らしを実現しました。

カーテンを開け放つ「中庭」の自由

アパート時代は「カーテンを開ければ外からの視線が気になる」という、いわゆる“窓貧乏”な生活を強いられていたご夫婦。 しかし今は、壁に囲まれた中庭のおかげで、周囲の視線を気にすることなく、カーテンレスで暮らすことができます。

『これだけ窓が大きくても、外からは見えません。子供をプールで遊ばせたり、友人を招いてバーベキューをしたり。建築家さんが僕たちの生活リズムを考慮してくれたおかげです』

家は、人生を映し出す鏡

「家なんて建てたくなかった」 そう語っていたご主人が、今では『毎日家に帰るのが楽しみ』とお気持ちの変化を語っています。
エスコネクトが提案したのは、単なる寝に帰るだけの場所ではなく、N様ご夫婦が心からリラックスし、明日への活力を養うための「豊かな時間」でした。 他社の図面を見て感じた「何かが違う」という違和感。それを言葉にしなくても汲み取り、想像以上の提案で返す建築家の設計技術。

もしも、今のお住まいに漠然とした不満を感じているのなら。あるいは、「家なんてどこで建てても同じ」と諦めかけているのなら。 一度、私たちのモデルハウスに足を運んでみてください。 そこにはきっと、あなたの想像を超える「暮らしのポテンシャル」が眠っているはずです。

私たちは、あなたの人生という物語を、最も美しい「家」というカタチにします。